あの変態はなぜパンツを求めるのか? エピソード11:変態の名に恥じぬよう

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前回→http://tunachaofan.blog.fc2.com/blog-entry-170.html

第一話→http://tunachaofan.blog.fc2.com/blog-entry-143.html





 「部長さん。あなたはまた凝りもせずに責め苦を受けるのですね」
 「はぁ……はぁ……もっと……もっとお仕置きを……!」
 鉄の棺桶の中で部長が喘いでいた。
 「部長、気持ち悪いから黙っててください」


 ってか、部長は前にもこの中に入った経験があるんですか。
 その上でアイアン・メイデンに飛び込んだ、と。
 本当に、心の底から尊敬しますよ。
 「直江くん。危険だから少し下がってもらえるかな?」
 「は、はいー」 
 「さて……残るはあなただけのようだ、米倉くん」
 委員長はナイフのように鋭い視線をこちらに向ける。
 「山田くんは常森が食い止めている。部長さんはこの棺桶の中だ。どうする? おとなしくしていれば、こちらも手荒いマネはしない」
 「残念ながら、俺は諦めが悪いんですよ」
 「そうか……なら仕方がない」
 委員長は右手を突き出し、左足を引いて身構える。
 「来い―――叩き潰してあげよう」
 委員長は殺人拳を習っているとどこかで聞いたことがある。
 あれは殺人拳を繰り出すための構えなのだろう。
 溢れ出る威圧感に裸足で逃げ出したかった。
 落ち着け。
 クールになれ。
 裏ミス鷺森まであともう少しなんだ。
 ここで諦めるわけにはいかない。
 山田が必至になって……かどうかは知らないが、とにかく常守を食い止めてくれている。
 部長も身を挺してアイアン・メイデンの中へ飛び込んだ。
 なら俺は、裏ミス鷺森のパンツを撮らなくては。
 仲間たちのために。
 そして変態の名に恥じぬよう。
 俺はシャッターを切る!
 「米倉、行きます!」
 強く。
 力を込めて右足で地面をける。
 震えはいつの間にか止まっていた。
 逃げるためじゃない。
 立ち向かうために。
 俺は。
 委員長に向かって走りだした。
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