ダイミダラーなどのアニメで悪役が善人に見えてしまうのはなぜか? ~ヒーローがヒーローたりえるには~

EDIT

悪役が善人に見えるアニメがある。

例えばサンレッドのフロシャイム。
バンプの主婦としての能力の高さ、それに加えてサンレッドに対する
平身低頭ぶり。ただのいい人にしか見えない。
sunredED.jpg
これが悪の組織の晩餐か……なんと張り合いのない。でも楽しそう。ヴァンプ様、俺も仲間に入れてください!

他には鷹の爪でいう総統たちや、ロボットガールズZの地下帝国軍団、
ダイミダラーのペンギン帝国側も悪役とはいいがたい悪役だ。
むしろ主人公サイドが悪役に見えることもしばしば。

なぜこれらのアニメではそんな逆転現象が起こっているのだろうか?
その理由をこれからご説明しよう。


まずは正義の味方、ヒーローの条件とは何かを確認していこう。
正義のヒーローがヒーロー足りえるための絶対の条件。
それは他人を思いやる心だ。

例えば、スーパーマンはなぜヒーローなのだろうか?
それは人助けをするからだ。人類を超越した力を行使し、
力なき弱者のために我が身を賭して人々を助けるからだ。
Kotaku_201306_superman_trivia.jpg
ところでスーパーマンの服装ってどうよ。全身青いタイツに赤いブリーフって……やっぱり素敵!

そこには他人を思いやる心がある。
強大な力を私利私欲のために悪用するのではなく、人々のために。
それこそが正義のヒーローであるための条件だ。


では逆に、悪役の条件とはなんだろうか。
それは自己中心的な態度をとることだ。

代表的な例を上げれば「ダークナイト」のジョーカーだろう。
ジョーカーは「人間は誰しも本心においては利己的で邪悪な存在である」ということ
を証明する
(ニコニコ大百科のジョーカー(バットマン)より抜粋)ためだけに、ありとあらゆる悪行をしてのける。人それぞれがもつ正義とは何かを疑わせるためだけに。
jokerDN01L.jpg
ダークナイトのジョーカーを知らない人は今すぐダークナイトを見てほしい。近年稀に見る悪役の鏡。

そう、全ては自分のために。エゴの発散、人の人格を踏みにじる横暴な態度。
そこには自分のことだけしか考えない邪悪が潜んでる。ちなみに悪役には
巨大な力がなくてもいい。自己中心的な態度さえあれば悪役になれる。


さてここからはダイミダラーを中心に話を進めていこう。

ペンギン帝国側は人類に多大な迷惑をかけるのを目的とした悪の組織だ。
これだけ聞いてれば立派な悪の組織だろう。

しかし現実は、ブラック企業もびっくりなホワイト企業であり、上司は部下思いないい上司だし、ペンギン戦闘員たちは礼儀を知っていて、巨大ロボに乗って戦う際は市街地戦を好まず、人々に被害が及ばないような場所で戦うようにしたり、暴力で人々を支配しようとはせず普通にCMとか流してペンギン帝国の良さをアピールして人心掌握を目論んでいた。
ペンギン帝国
世論を味方にしたペンギン帝国。一方ダイミダラーの評判はボロボロ。ペンギンは頭がイイよなぁ。ツワリッツ!

普通の悪役との違いがお分かりいただけるだろうか?
本来の悪役であれば、CMとか流して自分たちの良さをアピールして人心掌握するなどというまどろっこしいことはせず、圧倒的な暴力によって人々を屈服させ、市街地でも平然と戦ってたりする。

では対する美容室プリンスはどうか。
美容室プリンスは因子保有者を保護しペンギン帝国と対抗する人類の砦。

しかしその実態は、ダイミダラーを発進させる際はビルや道路をぶっ壊し、真玉橋に至っては楚南恭子のおっぱいを揉みたいためだけに、天久将馬や喜友名霧子もコックピットでイチャつくためだけに、ダイミダラーに搭乗しているとしか思えない。又吉一雄司令はペンギン帝国を駆逐せんがためにダイミダラーの暴走をも利用する。もちろんダイミダラーに対する市民の声は非難轟々である。
だいみだらー
公共物を破壊しながら登場するダイミダラー。一般人の皆様方からヤジがとんでくることもしばしば。


ここらで一旦まとめに入ろう。
正義のヒーローの条件は他人を思いやる心だ。
逆に、悪役の条件は自己中心的な態度だ。

それを踏まえたうえでダイミダラーを見てみよう。
ペンギン帝国側は、一般人の迷惑にならないよう市街地戦を好まなかった。
対する美容室プリンスはどこぞのネゴシエイターばりに
地中からダイミダラーを発進して公共物を破壊する。

ここまでくればわかってもらえるだろう。
便宜上、ペンギン帝国側は悪であり、美容室プリンスは正義だ。
そして悪と正義が逆転してるように見えることに。
これらはロボットガールズZでも、サンレッドでも、鷹の爪団にも適用される。
ロボットガールズZ
「正義の力は自分のために!」果たしてそれは正義というのだろうか? どっちかっていうと悪役のいうセリフだね。


では、なぜこのような逆転現象が起こっているのか。
それはこれらのアニメがギャグアニメだからだ。

ギャグとして「あんなに真面目そうな人が間抜けなことをしてる!」というものがある。
その人の人格とやってることのギャップに笑いが生じるといえばいいのだろうか。
それの応用として「正義のヒーローが悪役っぽくて、悪役がいい人に見える!」
というギャグを成立させるために、このような逆転現象を故意にやっているのだろう。

そしてこれらから見いだせることは、
「ギャグアニメに出てくる、
ヒーローは必ず自己中心的な態度をとらねばならず、
悪役は善人に見えなければならない」

というのがあるのではなかろうか?

もちろんギャグアニメに出てくる正義のヒーローは表面上ヒーローなので人助けはするが、「他人を思いやる心」からではなく「自己中心的な態度」からでないといけない。ギャグアニメに出てくる悪役も表面上は悪役なので世界征服などするが、その世界征服も必ずヒーローにボコボコにされて計画は頓挫されなければならない。その上で悪役はヒーローに媚びへつらい、ヒーロー以上に一般常識をもっていなければならないのだ。

よってギャグアニメに登場する
正義のヒーローは悪役に見えねばならず、
悪役は逆に善人に見えなければならないのだ。



最後に一言。こういうアニメがもっと増えますように。
それでは、さいなら~。


byすなぎも
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