映画『真昼の決闘』感想 ~誰も助けてくれない~

EDIT

はじめに


西部劇嫌いのための西部劇。
リアルタイムで進んでいく孤独な保安官の戦いを刮目せよ!
映画

※ネタバレあります! 注意してください!


感想


西部劇はあまり見ていないし、
開拓時代の歴史についてもよくは知らないので、
西部劇にはあまり手をつけてはいない。
そんなすなぎも管理人でもこの映画は楽しめた!

物語の主人公・ケイン保安官は極悪人フランク・ミラーをしょっぴいて、
町には平穏が訪れたかに思われた。
しかしミラーは縛り首にされるどころか、釈放されてこの町に帰ってくるという。
ミラーとその一味はケイン保安官に復讐しないわけがない。
この町から逃げ出したとしてもミラーは地の果てまで追いかけてくるだろう。
ケイン保安官はこれを迎え撃つために、自警団を募ることと相なった。

ところが! 誰も協力しないのだ!

酒場にいる連中などは「ミラーがいなくなってしのぎが減った」と
ケイン保安官を恨んでいる。保安官助手や元保安官は
「俺が死んだら妻や息子はどうなる!」といって縮み上がっている。
協会にいる善良なる市民の皆々様は「ケイン保安官のおかげで
治安がよくなった。今の町は彼が作ったようなものだ。
彼が困っているのなら助けなければ!」という主張や
反対意見の飛び交う論争をはじめるが、
最終的には「再びドンパチやったら、またこの町が野蛮だと思われる。
だから保安官には協力できない」という結論に落ち着いてしまう。
皮肉にもその討論が行われている場所は弱きを助けるキリストの協会だ。
唯一、協力を申し出た男も仲間が自分一人だけと知って怖気づき逃げてしまう。
結局ケイン保安官は一人でミラー一味と対決するハメになる。

この戦いはケイン保安官の勝利で終わるが、
決闘のあとケインは今まで守り続けてきたこの町と、
そこに住む住人たちを睨みつけながら保安官バッジを地面に捨てる。
ケイン保安官は今までずっと町の住人を守り続けてきたのに、
いざ自分が困った状況になると誰も助けてくれない町の住人に嫌気がさし、
この町で唯一正義を貫き通してた男が絶望し、この町を去っていくというお話。

見終わったあとはゲッソリした。
黒澤明の『生きる』を見たときも思ったけど、自分はどう考えても
主人公側ではなくて酒場にいる連中サイドの人間だからなぁ……。
だからこういう映画を見ると糾弾されてるようでゲッソリ。
いつかこの保安官のような漢になれたらなぁ……。
何はともあれおもしろいのでオススメです。


それではこれにて。
さいなら~。


byすなぎも
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